尾岱沼ふれあいキャンプ場
平成21年05月04日(月・みどりの日)
峠を反対に下りた羅臼の道の駅でホッケフライバーガーに舌鼓を打って知床観光は終わり。
あまり下調べをしなかったせいもあるが世界遺産と言ってもこんなものかという印象に終わってしまった。ただもちろんすべてを見たとは思ってはいないのでしばらくしたらもう一度訪れる機会はありそうだ。今度は船に乗らないけど・・・苦笑
時間は三時も過ぎ峠も通行止めになったため往来の車がめっきり少なくなり、これが知床の本来の姿か、寂しいところだな~と感じるようになる。(昨年ちょっとした知り合いが札幌から羅臼に引っ越した。夏はまだいいが冬は大変そうだ)
時間も時間なのでキャンプ場に向かうことにした。
本来なら知床(羅臼か斜里ウトロ)でキャンプが出来ればいいのだがどこもまだ開設前。唯一例年この時期からオープンしているしれとこ自然村も今年は開設しないとバンガロー予約のため一ヶ月前にかけた電話で知らされていたので初めからキャンプをするにしても知床を離れ別の近い所と考えていた。
実は今回の道東旅行、一泊目と二泊目はホテル、バンガローにそれぞれ予約をとっていたが三泊目は出発前からアバウトだった。
ひと月前に計画を立てた時点では天気がどうなるかわからなかったし、安くあげたいから出来ればキャンプ場を利用したい、それなら何が何でもテント泊したい。そう、そうしなければならないのだ。もし仮に天気が悪くテントを張ることができないならば、知床をめぐった足でそこで旅行を切り上げさっさと札幌に帰って来てもいいとさえ思っていた。せっかくこんな遠いところまでやってきたのだからとにかくテントで寝たかったのだ。
かみさんにその辺のことを触れると「バンガロー予約しようよ~」と絶対突っ込まれるので、三泊目はどうするのと聞かれてもとにかくあいまいな返事でごまかしまくっていたのだ。
それが連休直前の週間天気予報で連休中は「晴れ晴れ晴れ」と出たところでようやく「三泊目はテント!!」宣言することが出来、去年の東大沼のキャンプ以来のテント泊に胸を高鳴らせていた。
さて既にそうと決まっているならば早くキャンプ場に行きたいな~♪ そうなればもうここしかありません。
尾岱沼ふれあいキャンプ場。
評判はいいし、実際に何年か前に下見で寄った時にもなかなかいい雰囲気で道東旅行の時はいつか利用したいと思っていたのだ。
朝の知床国道とは反対側は国後国道(というらしい)、それを下におり尾岱沼に向かう。道路もすいていて快適~♪
五連休だしETC割引だしでどれだけ込み合っているのかなと思っていたけど、ここまではどっこも込んでなかったな~。北海道は広いのだ。
とのんきに車を走らせていたところ別海のひとつ手前の町の入り口でのろのろ走っているワンボックスに追いついた。「出来ればもうちょっと速く走ってくれると嬉しいんだけどな~」なんて後ろについて走っていたところそのワンボックス、蛇行したかかと思ったらセンターラインを大きく超え反対車線に入っていくではないか。「やべっ、居眠りだよ」
幸い対向車が来なかったから良かったものの一歩間違えば大事故。ドキドキして見てると、再度センターライン越えていったなと思ったら急ハンドルで元の車線にもどり今度は急ブレーキ。危ないです。これは近づかないほうがいい、早く離れたほうがいいみたいと追い越しをかけた。追い越す時にワンボックスの運転席を見ると眠そうに目をしょぼしょぼさせたおばちゃんが必死にハンドルにしがみついているのが見えた。「勘弁してくれよ~」とワンボックスを後ろにやり元の車線に戻った時…近くで笛が鳴り前方で赤い旗が振られていることに気が付いた。ネズミ捕り…。
「うっそー!!俺じゃねえべや、あのおばちゃんだよ。あのおばちゃんを捕まえろよ」
これは納得がいかなかった。最高に納得がいかない。
<やりとり略>
ふてくされモード全開。輪をかけて、何だあれ、あの言い方!!
「スピード超過だから反則金振り込んでください」だと。人の顔見たと思ったらいきなりこれだけ。
ちょっと言葉が足りないんじゃないのか?「危ないから気をつけてくださいね」とか「どうして急いでいたんですか」とかあるだろ!! あの言い方じゃ反則金(15000円だよ!!)とるためにネズミ捕りやってますってのがみえみえだろ!!
あんなんだったら誰も反省なんかしないわ、腹立つだけ。安全運転を心がけるというより反則金払いたくないっていう理由だけでスピードを守るだけだわ。
あれね、あのあんちゃん、人をとっ捕まえる前に自分の仕事の本質は何なのかもう一度考え直したほうがいいわ。それと話し方教室も通ったほうがいいよ。まだ若いんだからやり直せるとおもうよ。
あれから相当経つけど今こうして思い出しても腹がたって腹がたって…もうやめます。書いてちょっと気が晴れました。
その後もレーダーを前に向こうから走ってくる善良な人たちが運転する車の監視続ける皆さんの前を通ってもとの道へ。もうへなへなでその町の中は20㌔/hで走ってあげましたとさ。
そんなことがあったと思ったらすぐに別海町に入り尾岱沼ふれあいキャンプ場の看板も見えてきた。なんだもう少しだったのかとむなしさでいっぱいだったが到着したキャンプ場を見渡してそんなわだかまりも薄らいだ。
「うっひょ~やっぱいいとこ~、それにすいてる~」
キャンプ場の入り口からはほとんどテントが見えない、そしてサイトの向こうに広がる海の景色に心がなんとも洗われる。到着も遅くなったのでどれだけテントの花が咲いているのか心配だったがこの日のここのキャンプ場はどう見てもシーズンオフの静けさで、「はるばる来て良かった」以外言葉にならなかった。
早速受付に出向きキャンプをしたい旨申し出ると朗らかで優しそうなおねいさんが応対してくれ、とげとげしかった私の気持ちはすっかり素直な少年のそれに変わっていた。
まずはサイト選びと一方通行の場内を一周する。サイトは海に面しており海辺から離れるほど高くなり一番上にはバンガローが立ち並ぶ。眺めはここが一番いいようだ。半分ぐらいはうまっていたろうか。
空いているバンガローを見て「あっ、バンガローも空いてるんだね」と助手席のかみさんの声が聞こえたが私はあえて無視、黙って通り過ぎた。バンガローに泊まる気など毛頭ないのでテントサイトに急ぐ。
バンガロー群のすぐ下がこちらも見晴らしが良いメインサイト。真ん中は広く空いていたが荷物運びに都合がいい通路際はトレーラーとライダーとファミリーの先客がいたので、そこにテントを張ろうという気にはならなかった。
メインサイトからさらに進んで下りていくと細長く広いサイトが見えてきた。向こうの一番端のに小型のテントが見えるだけで他はがら空き。メインサイトより低くて眺めはそれほどでもないが海にその分近い。背が大きくない松の木が海との間に並んで立っていて万が一の風除けになってくれそうで、気にするほど雰囲気も悪くない。
さらに奥にもテントサイトはあるようだったが時間も時間だったので早くテントを張りたい、そちらは見ずにこの場所にテントを張ることにした。
テントは小型のものをふた張り持ってきていた。私とかみさん用と子どもたち用だ。今までファミリーキャンプで使ってきたのがオガワのフレイアだったが子どもたちの成長とともに去年あたりから四人が寝るには小さくなってきていた。もっと大きなテントを買おうかと思ってもいたのだが長男がそろそろファミキャンから離脱しそうなのでそれは無駄だと気付き、それなら自転車キャンプでも使った小型テントがあるから二つに分けて張ることにしたのだ。去年の東大沼でも既に経験済み。大型のテントを張るよりも設営・撤収が楽にも感じる。でもフレイアは気に入っているテントなので出番が少なくなると思うとそれはそれでつまらない気がする。
テントを張り終えると既に五時近くになった。天気も気分も良かったのでビールをシュワっとしたい所だったが夕食の食材の買出しをする必要があったので日が暮れる前にと急いで出かけることにした。前日はジンギスカンだったのでこの日は魚貝にしようとかみさんと尾岱沼の港近くの直売所でマスとホッキを手にいれ後はセイコーマートで食べたいものをそろえ帰ってきた。
ようやくビールの栓をあけ乾杯、テントの前でひと心地つく。広い場内、人影もまばらなので静かだ。海を見てもまったく波が見えず打ち寄せるふうもない。湖かと錯覚してしまうほどだが、考えてみると今まで海キャンでもこんなに海に近いところにテントを立てたことはない。それなのに目に映るのは海とは思えない光景というのは少し不思議な気がした。
キャッチボールをしていた子どもたちもそろそろ腹が減ってきたらしくテントにもどってきたので炭を熾すことにした。このころになり風が強くなってきたので炭からは火の粉が高く舞い飛んだ。それまでは暖かかったが日もとっぷり暮れ急に肌寒く感じるようになり上着を着込んだ。
暗くなった空の下炭を囲んで四人で突っつきあうBBQ。どんなに寒くてもテントの前室やスクリーンテントの中にこもったりしないで“完全外めし”が我が家流。
かみさんは寒いのが大嫌い(この時もスキーウェアを着ていた)なはずなのだが、実は彼女こそ完全外めしの一番の提唱者。何故なのかわからないが彼女なりのこだわりがあるのだろう。今度聞いてみることにする。
風も吹いているので焼けた煙が大きくたなびき風下にいる次男の所に集中する。「なんで僕のところばかりにくるの!!」
港の直売所でさばいたばかりのホッキもマスも網の上でほどよく焼かれ次々と四人の胃袋におさまった。
お腹がいっぱいになったところで焚き火タイム。ちょうど風も弱まってきた。今年初めての焚き火を楽しむために薪はダンボールに二箱も持ってきていたからと意気込んでいたが風が吹いたり止んだりを繰り返し今ひとつ調子に乗らない。そのうちこの日は朝早くから起きて行動をしていた疲れもあって急に眠たくなってきてしまった。
テントに入る前に波打ち際まで出てみると空には星がきれいに見えた。また遠くに尾岱沼の街の灯りが見えそれが海面にゆらゆら映り幻想的な雰囲気を醸し出していた。
九時を過ぎたところでその日はシュラフへ。枕代わりにと丸めた毛布を頭の下に置いたがこれがすごく気持ちが良く、一瞬のうちに意識はなくなっていた。
しばらくして目を覚ますとテントの外が明るくなっている。てっきり朝かと思ったが時計を見るとまだ夜中の1時。テントを立てたところが照明のすぐ下。昼と錯覚するくらいホントここの照明は明るかったのだ。
次に目を覚ますと今度はホントに朝、外はいよいよ明るい。時計を見ると4時40分。GW前に見ていた日の出の時間が迫っている。「そうだ、朝日!」
せっかく東の外れまで来ているのだから海の向こうに見えてくる朝日を見なくてはと楽しみにしていた。急いで飛び起きテントから出たが太陽は既に水平線から完全に顔を出し場内を照らしていた。「あれ?早い」
おかしいなと思ったがここは道東、私が住む札幌よりも日の出は早くて当然なのだった。
朝日を写真に納めたあと場内を歩いてみた。昨日は気がつかなかったが我が家がテントを張った脇にはミズバショウが咲いていた。今年はマクンベツのミズバショウを見逃していたのでちょうど良く楽しむことができた。
メインサイトに向かい一番高台のバンガロー群まで行ってみた。朝日が昇っている景色はやはりすばらしい。ここが眺めが一番だ。ただ海沿いの通路に駐車スペースがあるのでサイトから海を眺めるとどうしても止めた車が視界に入りまた立派なBBQ小屋も景色をさえぎり気になった。キャンプ場を設計する時にもう少し考えてくれればとちょっぴり残念な思いがした。
テントにもどりコーヒーを楽しんでいると寝坊の家族がやっと起きてきた。
家族四人でテント前に揃って朝日を浴びての日光浴。最近は家でも四人が揃うことがだんだんなくなってきていたのでなんとなくうれしい。この旅行は楽しかったという思いが強くなった。
別海牛乳の朝の販売があったので普段は牛乳は飲まない私だが試しに飲んでみた。牛乳としておいしいのかどうかはわからなかったが、別海の牛乳を飲むことが出来たことで今回の旅行に思い残すことは何もなくなった気がした。
さあこれで札幌に帰ることができるぞ思ったところで大変なことが発覚した。
かろうじて私は一昨日の朝ホテルでシャワーを浴びていたがかみさんと次男はさらにその前の日の夜に入浴したっきり。長男にいたってはこの旅行に出てから一度も風呂に入っていなかったのだ。
たぶん相当“くさい”家族だったことだろう。
「帰りは途中どこで昼めし食べよっか?」の私に「まずはお風呂でしょ!!温泉よ」とかみさん。
もう少しゆっくりしたかったのだが朝食もそこそこに撤収。
温泉を探しながらの長い帰路についた。
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コメント
ズリさん、こんにちは。
こうしてキャンプ日記を書きながら思い出してみると、せっかくあそこまで行ったのにテント張って寝ただけで
他は何も見なかったし楽しまなかったんだなということに気が付きました。
朝日はきれいでしたね!
(モト)
投稿: ズリさんへ | 2009/05/23 11:29
モトさんコンバンワ
ブログを読んでいると前日の私の尾岱沼キャンプ事が
思い出されます。懐かしい気持ちと似た様な行動で思わず笑ってしまいます。
セイコーマート・直売所・朝日の撮影など・・・・
投稿: ズリ | 2009/05/22 21:55