道北コテバンキャンプその1
平成20年5月3日(土・祝)
この夏、今年中学になった長男が自転車で宗谷岬を目指すという。危ないとかひとりでキャンプできるのかなんて考えたら心配だけど、せいぜい5日ぐらいの旅程。それぐらいなら何とかなるだろうと、やらせてみようと思っている。ただコースは一度見ておいたほうがいい。そのほうが、本人だけでなく三年前に同じコースを走った僕としてもアドバイスするにももう一度イメージできるから。そんなわけでこのGWは下見を兼ねて道北オロロンラインコテバンキャンプに行くことにした。(ホントはテントに泊まりたかったけどかみさんに却下され・・・)
テントに寝ないんだったらもはやキャンプ自体を楽しむものでもないので、いつものようにまんぷくツアーってうまいものを食べることに主眼を置くことにして出発。一応テントは持ちました。
自転車の下見なので高速には乗らずひたすら下道、まずはR275を北上。途中途中のコンビニ、キャンプ場、その他利用しそうなところをチェック。いろいろ考えることはあるけど、長い距離を自転車に乗ることはまぁ大丈夫だろう(日高山脈冒険隊の経験が役立つはず)、飯もコンビニがいたるところにあるからなさそうなところだけチェックしておけば何とかなる。問題はキャンプなのだ。
札幌から稚内・宗谷岬まではポイントポイントにキャンプ場はたくさんある。ただそこに中学生だけで泊まることが許可されるかどうかだ。もちろん事前に問い合わせてみるつもりだが、最悪管理人がいないような寂しいキャンプ場を使うことになるかも知れない。本人は「大丈夫でしょ」って言ってるが母親は「(人がいるところじゃないと)危ないからダメ!!」って。僕はあいつが大丈夫って言うなら大丈夫だろうって心配してないけど、管理人がいるような比較的安全なキャンプ場に泊まったほうが余計な心配をする人がいなくて済むだろうから、最後の手段、「お父さんは遅れて後から来ます」そして「やっぱり間に合いませんから今日は僕だけでテント張ります」ってドタキャン作戦も考えているのだ。(←ダメ?)
月形、鶴沼のキャンプ場を確認しながら通り過ぎる。この時点でお昼近く。今日は僕の計画では苫前か羽幌あたりで昼飯。出発が遅かったのでそろそろおなかがすいてきた。子どもたちは「まだすかなーい」ってことでどんどん先を急ぐ。
天気はそこそこ良いけど風がちょっと強いかな~。ラジオでリスナーのメール紹介、「今日初山別でキャンプしようと向かってましたがピンポイント天気予報で風が強いってことなんで厚田まで行ってあきらめましたぁ~」って。ほ~風が強いか~、今日我が家が向かっているのがその初山別のキャンプ場。風が強くてもバンガローだから楽勝よって思ったけど、あわよくばテントって思ってたので反面がっかり。留萌を過ぎた。
不思議なことにここまでひとりチャリダーを見かけていない。三年前のGWには少なくともふたり宗谷岬を目指してそうなチャリダーを見つけ、「俺も行かないと!!」って触発されたのに。確かに自転車はまだ寒いから三年前の時が普通じゃなかったのかも。でもアレがなかったら今の僕の自転車野郎はなかったはずだからね。
ほとんどノンストップで来たけど、1時を過ぎても小平。「どうする飯~?」 鬼鹿でリサーチ済みのウニ丼とも思ったけどウニはまだシーズン前。先を急ぐ。オロロンラインはエビタコは年中一途だから羽幌で何かかな~?って感じだったけど、ひそかに狙っているものがあったのだ。
道北はまかしときー!! ほとんど毎年来ているのでいろんな情報が頭に入ってます。確か苫前にカツを食わせる店があったはず。何故カツなのかはわからないが一度寄ってみたいと思っていた。助手席のかみさんに「地図で力昼って見てみてぇ」ってナビ依頼。そうこうしてたら「!!」頭にインプットされていた店が目に入った。急いで右に入り「もう、ここにすっぺ!!」時間はすでに2時近く、子どもたちも僕も空腹に耐え切れなくなっていた。
店は苫前の市街の手前、ぽつんと国道沿いにある。道北グルメのブログで紹介されていた店だ。海に面しているせいか暖簾がいい感じで年季が入っているが逆にちょっと躊躇させるほど。店に入ると漁師風の若者がカツ丼をかっ込んでいた。
「いらっしゃ~い」 愛想がないようなあるようなおばちゃんがひとりむかえてくれる。小上がりに陣取り早速メニューを見るとお目当てのものがある。「俺、カツ定食」 他の家族はしばらく考えていたが長男は「カツ丼」(おっ、いいぞいいぞ)、かみさんは「フライ定食」。そして次男は最後まで考えて僕と同じ「カツ定食」と注文。するとおばちゃん、「カツ定食は誰? お子さんは食べれるかな~? うちのは他のとちょっと違うんだよね」
“違うんだよね” そうここのカツは違うのだ。リサーチした情報では厚みが5センチほどあるという。そのことは家族には事前情報としては教えていなかった。
「どうする、食えるか? カツ丼にしたら?」に次男は真剣な顔して黙ってる。
「残すことになるけど、いいよ♪」っておばちゃん空気を読んで言ってくれたけど「おいっどうする、食えるか」って再度次男に聞く。すると観念したように小声で「ラーメン・・・」、目にいっぱい涙を浮かべてカツをあきらめたのだ。わかる、その気持ち!!お前はめちゃ大食いだからな~ヲヤジに似て。 大食いが戦う前から負けたようなものだからな。いつかそのリベンジ見届けるから、今は我慢しろ。
長男のカツ丼が先に運ばれてきたが、卵で閉じているその色が美しい、うまっそ~。ぱくついているその様子をよだれを流しながら見ているとカツ定食が運ばれてきた。
「お~」感嘆の声があがる。どこかのブログで見たカツと一緒。厚さは比べてみると携帯の横幅に迫る。いや~こんなところでこんなカツとはどういうこと?
たっぷりソースを掛けて一口ガブリ。「やわらか~い」 こんなに分厚いから噛み堪えもあるのかなと思ったら、素晴らしく食べやすい。肉の柔らかさと衣のサクサク感がマッチしてへった腹にさらに食欲をそそる。でもすごいボリュームだ。これで800円だって言うからどこで元をとっているのか。
食べ進めていくと、食べ切れるか心配になってきた。定食はカツのほかに小鉢、サラダ、さらにつけあわせでキャベツもどっさり乗っている。ただ気がつくとご飯の量がすごく少ない。たぶん食べ切れないと思っておばちゃん最初から小盛りにしてくれたようだ。ちょっとほっとしたがこのカツでこのご飯ではおかず過多でバランスがとれないったらありゃしない。普段はこんなに食べることはないので、オーバーペース気味に完食。途中悔しそうにこっちを見てたから次男にカツを分けてあげたけどね。その次男のラーメンも味見したらなかなかうまかったわ。
ん~それにしても、道北にはカツに魅力的な店が多い。士別のかわさき、旭川の四條庵、名寄の北緯43度。まだまだいいところはたくさんありそうだ。店を出て記念撮影。長男のカツ丼も「うまかった」、かみさんのフライ定食もホタテのフライがうまそうだったよ。またここは寄ってみたい。苫前のドライブイン「さわ」でした。
おなかがいっぱいになった(なりすぎた)ら後は急ぐこともないのでまた、自転車ツーリングの下見。苫前では三箇所キャンプ場をみてまわる。その中でグリーンヒルキャンプ場は既に閉鎖しているところだけど、国道沿いに看板は出たままだし旧サイトも整備されていて(水は出ないトイレ使用可)いつでもキャンプができそうだ。巨大風車が目の前に迫り圧倒されるが、ここから見る日本海の向こうに沈む夕日は最高のロケーションとなるだろう。ここは、下見だけで終わらず使えそうなうちに一度キャンプをしてみたい場所だ。
懐かしい羽幌の吉里吉里の前を通過、特に寄るところもないので一気に初山別入り、みさき台公園キャンプ場にチェックイン。今日は予約してあったバンガロー泊。受付を済ませバンガローサイトに行くとツリーハウスもあわせ十棟ほど並んでいる。他のバンガローの先客は既に荷物を運びいれ、今晩の用意とスクリーンテントを建てているグループもあった。どうやら我が家が一番最後の到着らしい。時間は午後三時。来る途中にラジオで言ってた通り風が強く、気温も低い。これならテントを張るのは厳しいかもしれない。確かに、テントサイトに行ってみると誰もテントを張っていない。きれいな芝生が広がっていて、もったいないがしょがないとあきらめた。バンガローの裏手にはすぐに日本海。遠くには利尻富士が見える。でもそれだけで後は特別楽しみがあるようなキャンプ場には見えなかった。
でもここは夏はすごく込むと聞いている。テント泊は無料ということも大きいのか、日本海の夕日や夏の海水浴がてら利用する人が多いんだろうな~。
子どもたちは場内を散策したり海(港)まで降りて行ったりして時間をつぶしていたが、大人はバンガローの中でなんとなくぼーっとしていた。それでもいい加減つまらなくなってきた。テントならやることがなくても外にイスを出して周りの景色でも見て気を紛らわす事ができるが、バンガローじゃ息が詰まるだけ。外に出ても小さい子どもを連れたグループが多いのかバンガローの前を縦横無尽に走り回って、ちょびっと落ち着かない。ん~どうしようって、かみさんと。ここにいてもしょうがないから、出掛けることにしよう。お風呂でも入って夕食も今日は外食、エビタコ食べて帰ってこようと話がまとまった。車を出すと、向こうにオートサイトも見えたけどまだオープン前なのか、水場もブルーシートで覆われているのが見えた。
今日来た道を戻り羽幌へ。そこそこ大きい町なので今晩飲む酒やらおつまみやらの買い物は容易、ついでにサンセットプラザで入浴も済ませる。この辺は宿泊できるところがあまりないせいなのか、ホテルなかはずいぶんと込み合ってたな~。夕食もここでとりたかったがホテルのレストランは宿泊客優先だったので、待つのは面倒、外にでた。
実はすぐそばにあらかじめリサーチしてあった食堂があったので、むしろそこに行きたかったのだ。場所はホテルのまん前だったが車で移動、食堂の駐車場で車を降りると店の中が見えたがお客の姿が見えない。ちょうど裏口からお店の関係者らしい人が出てきたので聞いてみると「閉店しました~」 がっくり。でも確かにもう7時だから田舎の店だからそうだよな~って車に戻る。一応予備知識はひかえておいたので羽幌の町を車で流す。「たしかこの辺に寿司屋が・・・」 なれない町、しかも暗くなっているので結局目指す店を見つけることはできなかった。
「あ~ぁどうする」 こんな時はコンビニしかありません。ここで無理して飛び込んで全く知らない店に入って後悔するより、あたりはずれないコンビニのご飯で今晩は済ませうまいものは明日にかけることにしたのだ。実は冒険家じゃない我が家にはどこへ行っても意外とこのパターンが多いのだ。
街中のセイコマで一番うまそうなコンビニ弁当を買ってバンガローに戻ってきた。車から降りると、夕方出掛ける時は風があったが既にやんで、そのせいで気温も日中より暖かく感じるくらいだった。「あ~失敗、やっぱテントだった~ぁ」往生際が悪い。バンガローにはいると、隙間風こそないがもちろん暖房なんてないのでなんか寒い。コンビニ弁当を出してキャンプ用の小さいテーブルに並べ家族四人肩を寄せ合って遅い夕食。
酒もちびちび飲んでるうち、後は記憶がない。いつの間にかシュラフの中で眠っていた。
よ~し明日は離島に上陸だ。
| 固定リンク


コメント